解説テキスト
受け取ると、それまでの期間は年金加入期間でなくなる
脱退一時金を受ける最大の注意点は、請求前のすべての年金加入期間が、将来の年金のための加入期間として扱われなくなることです。日本で再び働く可能性や、将来10年資格に届く可能性があるなら、安易に請求しない方がよい場合があります。
10年資格に届く可能性があるかを先に見る
2017年8月以後、日本の老齢年金の受給資格期間は10年です。社会保障協定による通算の可能性も含め、将来年金受給につながる見込みがあるなら、脱退一時金より年金受給を選ぶ方が有利なことがあります。
制度の趣旨は『短期加入の精算』
脱退一時金は、短期間加入して帰国する人のための制度です。日本での就労継続や再来日を前提とする人には、年金権との関係を含めて慎重な判断が必要になります。
| 注意点 | 内容 | なぜ重要か |
|---|---|---|
| 加入期間 | 請求前の全期間が年金加入期間でなくなる | 後戻りしにくい |
| 将来の年金 | 10年資格に届くか確認 | 受給可能性が変わる |
| 制度趣旨 | 短期加入者の精算 | 長期就労向きではない |
慎重に判断
脱退一時金を請求すると、それまでの加入期間を将来の年金に使えなくなります。