社労士試験完全ガイド
|合格率・勉強時間・独学のコツまで全解説
社会保険労務士(社労士)試験を受ける前に知っておきたい情報を、 受験経験者の視点で網羅した決定版ガイドです。 合格率・勉強時間・勉強法・費用・合格後のキャリアまで一つのページで把握できます。
社労士とは
社会保険労務士は、労働・社会保険に関する法律の専門家として国が認める国家資格です。
社会保険労務士(以下、社労士)は、労働基準法・雇用保険法・健康保険法・年金法などの労働・社会保険関連法規の専門家として認定される国家資格です。企業の人事労務管理、社会保険手続、就業規則の整備、 労務トラブル対応、年金相談など幅広い業務を担います。
独立開業・勤務社労士・企業内社労士と働き方の選択肢が豊富で、 ライフステージに合わせたキャリア設計がしやすい点も魅力です。
試験の基本情報
毎年8月第4日曜日に実施。選択式(午前)と択一式(午後)の2部構成で1日完結。
- 実施日:毎年8月第4日曜日
- 選択式(午前 80分・40点満点):8科目から各1問(各5空欄)、合計40点
- 択一式(午後 210分・70点満点):7科目から各10問、合計70点
- 受験料:15,000円(令和6年度)
- 合格発表:10月上旬
詳しくは 社労士試験の概要と合格率【最新版】で解説しています。
合格率・難易度
合格率は例年5〜8%。足切り制度があり、1科目でも基準点を下回ると不合格になります。
直近の合格率推移:
- 令和5年度:6.4%
- 令和4年度:5.3%
- 令和3年度:7.9%
- 令和2年度:6.4%
合格の最大の壁は「足切り制度」です。 選択式で各科目3点以上(5点満点)、択一式で各科目4点以上(10点満点)が必要で、 1科目でも下回ると総合点に関係なく不合格となります。
対策の詳細は 社労士試験の足切り対策完全ガイドをご覧ください。
合格に必要な勉強時間
800〜1,000時間が目安。社会人で1日2〜3時間ペース、合格まで1〜2年かける人が多数。
一般的に社労士試験の合格には800〜1,000時間の学習が必要とされます。 社会人の場合、以下のようなペース配分が現実的です。
- 平日:2〜3時間(通勤・朝・帰宅後)
- 休日:5〜8時間(集中学習)
- 週合計:20〜25時間
- 年間:1,000時間前後を1年で消化
時間が取れない方は 働きながら合格する勉強法が参考になります。
効率的な勉強法
独学・予備校・通信それぞれにメリットがあり、目的や生活スタイルで選びます。
社労士試験の学習アプローチは大きく3種類:
- 独学:費用2〜5万円。マイペース派向け。自己管理と法改正対応が鍵。
- 予備校(通学):費用15〜25万円。講師への質問と仲間との切磋琢磨ができる。
- 通信講座:費用5〜10万円。コスパと柔軟性のバランスが良い。
さらに詳しくは 独学で社労士に合格する方法、 10科目の効率的な学習順序を参照。
試験科目(全10科目)
労働基準法・労災・雇用・徴収・健保・国年・厚年・一般常識(社一・労一)の10科目。
受験にかかる費用
受験料15,000円+教材費・講座費用。独学2〜5万円/通信5〜10万円/通学15〜25万円。
- 受験料:15,000円
- 独学テキスト・問題集一式:2〜5万円
- 通信講座:5〜10万円
- 通学講座:15〜25万円
- 法改正対策書:毎年3,000〜5,000円
合格後は登録手数料・入会金・年会費などで初年度15〜20万円程度が別途必要です。
合格後のキャリア
勤務社労士・独立開業・企業内社労士の3つの道。平均年収は勤務400〜700万円、独立は幅が広い。
社労士の資格取得後は、大きく3つのキャリアパスがあります。
- 勤務社労士(社労士事務所):年収400〜700万円。 多様な顧客の案件に触れられ、独立前の修行先として人気。
- 企業内社労士:年収500〜900万円。 企業の人事部門で専門職として活躍。安定志向の方向き。
- 独立開業:年収500〜1,500万円以上。 営業力と専門分野次第で大きく変動。開業3年目以降に収益が安定しやすい。
詳しくは キャリア関連記事一覧をご覧ください。
よくある質問
Q.社労士試験の合格率は何%ですか?
直近5年の合格率は5〜8%前後で推移しており、令和5年度は6.4%でした。合格者数は毎年2,000〜3,000人程度で、国家資格の中でも難関に分類されます。
Q.社労士試験の受験資格を教えてください。
大学卒業(短大・高専含む)、行政書士などの国家資格保有者、実務経験3年以上のいずれかを満たす必要があります。専門学校や高校卒業のみでは原則受験できません。
Q.社労士試験は何時間勉強すれば受かりますか?
800〜1,000時間が一般的な目安です。1日2〜3時間・週20時間ペースで約1年、社会人で2年計画の人も多いです。法律学習の経験があれば短縮可能です。
Q.社労士は独学で合格できますか?
可能です。合格者の2〜3割は独学といわれます。ただし法改正への自力対応、モチベーション管理、質問できない環境などの壁があるため、計画性とセルフマネジメント能力が前提になります。
Q.社労士試験はいつ行われますか?
毎年8月第4日曜日に全国で実施されます。午前が選択式(80分・40点満点)、午後が択一式(210分・70点満点)。合格発表は10月上旬です。
Q.社労士の平均年収はどれくらいですか?
勤務社労士で400〜700万円、独立社労士で500万円〜1,500万円以上と幅があります。独立後は営業力・得意分野により大きく変動し、年収2,000万円超えの例もあります。
Q.社労士試験と行政書士どっちが難しいですか?
合格率では社労士(5〜8%)の方が低く、法律系資格の中では難関に位置します。ただし学習範囲・出題形式・足切り制度など試験特性が異なるため、単純比較はできません。